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嵐の元側近スタッフが暴露本で明かしたジャニーズの「恐ろしい掟」、そしてSMAP問題の本質 [芸能]

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 先日発売された嵐の元スタッフによる暴露本第二弾『「嵐、ブレイク前夜」外伝 嵐、青春プレーバック』(主婦と生活社)が話題を呼んでいる。本サイトでも昨日の記事で紹介したように、“仲がいいグループ”として人気を集める嵐ではあるが、櫻井翔の売れないメンバーだった相葉雅紀への態度や、リーダーである大野智が他メンバーと自分を比較して弱気になるメンタルなど、メンバー間には複雑な感情が交錯していることなどが明かされている。独立をめぐってキムタクvs.中居ら4名という対立関係に陥ったSMAPの件と重ね合わせて考えると、嵐もこの先、一筋縄ではいかないだろうと予感させる内容だ。

 とくに嵐は、SMAPのマネージャーだった飯島三智氏に派閥争いを仕掛けていた“ジュリー派”の筆頭・藤島ジュリー景子副社長が担当。ジュリー氏の母で、今回、娘かわいさに飯島氏を退社に追い込んだメリー喜多川副社長にとっても嵐は秘蔵っ子で、現に一昨年末に行われたメリー氏の誕生日の会合にも松本潤が参加している。今後、ジャニーズの実権を握るこの母娘は“ジャニーズの顔”として嵐を前面に立てていくのは必至だが、そんななかで暴露本の第二弾が発売されてしまった、というわけだ。

 しかも、同書を読んでいると、はたして嵐は、メリー氏とジュリー氏という女帝体制のなかでSMAPほどの国民的アイドルになり得るのか?と、不安を覚えてしまうのだ。

 その一例が、ジャニーズ事務所独特の“NG項目”の多さだ。

 たとえば、ジャニーズではWeb媒体で所属タレントの画像を使用することを禁じているが(出演ドラマのHP使用は一部解禁)、それ以外にもNG事項は多岐にわたる。暴露本内で明かされているだけでも、以下の通りだ。

〈公の場に家族を出すのはNG〉
〈政治の話はしない〉
〈宗教の話はしない〉
〈ペットの話は具体的にしない〉
〈事務所が管理できない本人主導のクリエーティブは表に出さない〉
〈基本、私服撮影はNG〉
〈メガネも基本NG〉
〈雑誌やテレビで何か食べるところを見せるのは基本的にNG〉






 宗教の話はNGというのは他の事務所でも禁じていることはあるが、「ペットの話はしない」って、そりゃなんで?と首をひねった人も多いだろう。そのNG理由は〈メディアに出てしまうことで愛犬などが危険な目にあう事態が考えられるから〉というが、いくらなんでもやりすぎではないか。

 この、あまりに些細なものが多すぎて閉口してしまう“ジャニーズの掟”だが、じつはこの馬鹿馬鹿しいNG事項をことごとく打ち破ったのが、SMAPだ。

 まず、ペットの話にしても、暴露本では堂本剛が愛犬の話をしはじめて解禁されたと書いているが、最初に愛犬自慢をはじめたのは木村拓哉。1997年に『笑っていいとも!』(フジテレビ)の「テレフォンショッキング」に出演した木村は、ラブラドールレトリバーの愛犬・ボニータの話でタモリと盛り上がり、さらに2003年に発売したフォトエッセイ『開放区』(集英社)では、ボニータとともに丘に立つ木村の写真が表紙に採用されている(ちなみに現在は閉店したが、木村の母が経営していたイタリアンレストランの店名も「ボニータ」だった)。

 また、〈雑誌やテレビで何か食べるところを見せるのは基本的にNG〉というのも、『SMAP×SMAP』(フジテレビ)の「ビストロSMAP」が掟を破る。事実、第一回放送(96年4月15日)のゲストは女優の故・大原麗子だったが、当時は最後に全員で試食というスタイルで、中居正広が“本気食い”を見せて「おかわり!」を連発していた。

 同様に、〈基本、私服撮影はNG〉〈公の場に家族を出すのはNG〉なども、中居はお構いなし。そもそも“私服がダサい”というアイドルにはマイナスでしかない噂を本人が逆手にとり、ダサさを自分のキャラクターにまで押し上げるというアイドルの掟破りを決行。ついには『私服だらけの中居正広増刊号〜輝いて〜』(扶桑社)という私服写真集を計4冊も出版してしまった。そして、中居の父・正志さんは『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ)に“中居には内緒で”という設定で出演、タレントの肉親がテレビに出演するのはジャニーズにとって初の事例に。その後も正志さんは数々のバラエティ番組に出演し、残念ながら昨年2月に逝去したが、闘病中は松本人志や笑福亭鶴瓶、タモリらが見舞いに駆けつけたという。

 そのほかにも、〈事務所が管理できない本人主導のクリエーティブは表に出さない〉というのも、香取慎吾の趣味であるイラストや自作オブジェを掲載した画集『しんごのいたずら』(ワニブックス、98年)が破っており、〈政治の話はしない〉という点も、中居はテレビでも果敢に安保反対デモを行う若者を評価したり、憲法9条の大切さを語るなど、政治の話題に萎縮する芸能界にあって積極的に発言している。






 つまり、宗教の話を除いては、ジャニーズのタブーをSMAPはことごとく破ってきた存在なのだ。一方、今回の嵐の暴露本はデビュー後数年のエピソードが中心であり、いまでは嵐も食レポをするし、大野のアーティスト展開のようにクリエイティブ活動もオープンにされているが、それらは結局、SMAPのマネージャーだった飯島氏がジャニーズの意向に反して独自の路線を築いた結果であり、その成功例を見て、ジュリー氏は嵐でも“解禁”させたに過ぎない。

 というよりも、すでにSMAPが破っていたジャニーズの掟も、嵐の場合、デビュー数年はNG事項として禁じられていた。この事実は、飯島氏が去ったジャニーズが、今後どうなってしまうかを想像させるものだ。なんでもかんでもNGだと偏狭な考えでタレントやメディアを縛れば、再びジャニーズは、SMAP以前の前時代的な芸能事務所に舞い戻ってしまうのではないか……そう危惧せずにはいられない。

 この馬鹿馬鹿しいNG項目やSMAP騒動で露わになったように、メリー氏およびジャニーズ事務所の“価値観”は社会とはズレまくっている。そんななかで嵐はこれからどうなっていくのか──。不安は大きくなるばかりだが、暴露本では、元スタッフがこんな驚きの発言を行っている。

「ジャニーズ事務所には、いま所属するタレントが一生、生活していける分の給料を払えるくらいの余裕はあるんです。極端ですけど、明日からデビュー組の全部の仕事がなくなったとしても、まあ、100人くらいのタレントの面倒を50年後くらいまで見続けるくらいは大丈夫です」

 たしかに、ジャニーズには嵐やSMAPらが必死に働いてきたおかげで、「いま所属するタレントが一生、生活していける分の給料を払えるくらいの余裕」「100人くらいのタレントの面倒を50年後くらいまで見続ける」蓄えがあるのだろう。だが、娘を次期社長にするために、企てなどまったく行っていなかったジャニーズ復活の功労者たる飯島氏をいとも簡単に首切りしてしまう女帝が、タレントへ給料を50年も支払いつづけるなんてことをするだろうか。

 嵐が今後、背負わなくてはいけないもの。女帝ふたりの横暴さを見るにつけ、それはSMAPよりも重く苦しいものなのでは、と思わざるをえない。







記事元
http://lite-ra.com/2016/02/post-2018.html


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